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『ボクは、あの人のお腹に入るんですね、神様。』
ワクワクしながら、神様を見上げてそう言うボクをよそに、神様の表情は、少し曇っていた。
『…神様?』
『ん…あぁ、そうだな。しかし…あの子のベール…少し気になるな。』
『気になる、とは…どういうふうに、ですか?』
神様の言葉を不思議に思いながら、ボクは、下界の、ベールをまとった女性をみおろした。
『少し…な。破れかかっているんだ。』
『破れかかっていると…どうなるんですか?』
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