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「僕は…ここで天上使として悪い妖怪をあの世に送る仕事をしている。
言ってみれば警察みたいなもんさ。」
青年はニコニコ笑って答えた。
「天上使…?」
真奈は首をかしげた。
「あっあぁ~そうか。
天上使っていうのはあの世にいる和洋様々な神々の力を一部の使用を許された者のことを言うんだ。
そして天上使はその力を使って悪い妖怪、化け物をあの世に送ることを義務づけられているんだ。
だから僕はこうして警察署みたいなところで依頼または命令で動いてるってことさ。」
真奈は信じられずにいた。当たり前である。
「ん~~やっぱり口だけじゃダメだよな~~…
まてよ…そろそろ来る頃だよな…」
佐藤がそう呟いた時、警察署の空間の一部にまばゆい光が現れ、そこから、
「佐藤~~~!!
目覚めたか~~~!!
45年ぶりじゃの~~~~!!」
と、尾が九つに別れた小型犬ほどの狐が現れた。
「うそ…」
真奈はもう今起きている真実を信じずにはいられなかった。
「天狐じい!!
久しぶりだなぁ~~」
佐藤と天狐じいと呼ばれた狐は手を取り合いくるくると回った。
真奈が唖然としていると、
「この狐を見ても、まだ僕の話は嘘だと思う?」佐藤は得意気に聞いた。
真奈は少し間を置いて、一言言った。
「いいえ。(゜∇゜)」
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