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どれくらい気絶していたのだろうか。
龍哉が目を覚ましても、そこは気絶する前と、何も変わらない、あの空間だった。
ただそこには存在感を嫌というほど主張する老人の死体も一緒にあった。
「さっきのは…マジ…だったのか…」
…!!
と、いきなり吐き気が龍哉を襲った。
「ぐっ…おっおえっ!!
……ハァーハァー…」
やはり、先ほど起きたことは現実だ。
自分が…人を1人、殺したのだ。
「俺が…殺した…」
そこに転がる死体を龍哉は見た。
…すると、あることに気がついた。
「…メモ」
そう、その老人の右のポケットからメモがはみ出ていたのだ。
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