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「…大丈夫、知らない顔だ」
龍哉は床に座った。
だがホっとしたのもつかの間、龍哉は意を決し、血に染まった長剣を片手に、次の部屋への扉へと手をかけた。
いつの間にか吐き気は収まっている。
「俺は…じじいを救わなきゃなんねぇ…」
そう言うと、龍哉は次の部屋への扉を開けた…。
しかし、この時龍哉はもうすでに龍哉ではなかった。
死体の顔をみた時に、"安堵"したのだ。
ただ、"他人"というだけで…。
そして今、この瞬間1人の青年と政府のデスゲームの幕が本当に下ろされた瞬間だった…。
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