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そのドアに龍哉は近づく。
足元が血で滑る。
「…次だ…」
そう言うと、龍哉は2枚目のドアノブに手をかけた。
今度はドアノブにかかった血も、別段気にはならなかった。
そして、龍哉はそのドアノブをくるりと回し、次の部屋に進んでいった。
ガリガリガリガリ…ザッ、ザッ、ザッ…。
さながら鎌を引きずる死神のごとく…。
…バタン!!
ドアを閉めたその拍子に、死体の額から中身が少し飛び出た気がした。
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