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『皆さんには招待状に書かれていた様にゲームをして貰います。ルールとしてはそこまで難しいものではないので、今から簡単に説明しますね』
「……ゲー、ム……?」
確かに招待状と書かれていた紙にはゲームの参加者と言う文字が書かれていたが、一体こんな所で何をやらせようと言うのか。
段々と目も暗闇に慣れ、辺りの輪郭が浮かび上がってくると雰囲気としては学校の一室を思い出させる。
とは言っても当然ながら見た事がない一室なので、桜たちの通う学校ではなかったが。
『さて、まず皆さんは一枚の紙とカードを持っている筈ですよね?』
自然と自分が持っている紙とカードへ視線が向く。
晴夏の方を見ればその手には紙とカード。
他も見てみれば紙とカードがある……筈だった。
「あ……」
両手には何も握られておらず、紙もカードも持ってない人間が一人居た。
しかし桜だってほぼ偶然のような物で紙を持っていたのだからそう言う事もあるかも知れない。
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