~第四章~京

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奏side 私は耳までおかしくなったのか・・・? 今、私達浪士組は八木邸近くの寺に集められていた。 なんでも清河さんからの話があるようで。 まぁ、私は幕府よりも近藤さんたちを守れればそれでいいと思っていたから清河さんが話始めた瞬間、寝る体制に入っていた。 「おい、真!!起きとけって。」 隣の新見が肘で私をつつく。 「ん~。無理かな。」 しかし、清河さんが大変なことを言い出したため、眠気は吹っ飛んでしまった。 「我々浪士組は幕府の命により京へと上ってきたが、その幕府からは給金をもらっている訳ではない。 となれば、幕府のためだけに働かなくてもよいと考えられる。 だから我々浪士組一同は・・・ 尊皇攘夷の思想を掲げ、天朝の為に尽くそうではないか!!」 あのおっさんは何を言い出すんだ。 明らかに幕府への反逆行為じゃないか。
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