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総司side
長屋の上に立っていたのは間違いなく、真さんだった。
あのいつもの冷たく、鋭い目が僕を見た瞬間大きく見開かれ、固まっていた。
なんでそんな目で僕を見るの・・・?
僕が
怖い・・・?
そんな目で僕を見ないでよ・・・。
真さんは暫く動かず、僕をジッと見つめたあと、いきなりクルッと背を向け長屋の屋根から姿を消した。
真さんとは伝通院の時に会ったきりで他に接点などなかった。
なのに・・・。
真さんにあんな怯えたような目で見られるのが耐えられなかった・・・。
胸が締め付けられるような・・・そんな感じ。
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