~第四章~京

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寺に集まった浪士組のやからはざわつき始めた。 隣で新見は口を開け、ハァ?という間抜けな顔で停止中。 こりゃ傑作だわ。 ・・・じゃなくって!! なんなの、あのおっさん!! いきなり目的変えやがって・・・。 みんながブツブツいってる間にも血判書が回っていく。 あれに血判をしたら私達はどうなってしまうのだろう・・・。 そして等々私に紙が回ってきた。 紙を見るとそこには浪士たちの名前の下に赤い血の後。 端の方からつらつらと並べられた浪士たちの名前を辿っていくと、近藤さんの名前にたどり着いた。 彼のことだ。清川のおっちゃんのやり方が気にくわないって血判してないはず・・・ しかし、私の予想は大きく外れていた。 なんと近藤さんだけでなく、試衛館の面子は皆血判していたのだ。
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