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「…楽じゃねぇな。」
そんな事をボソッとつぶやく。それに気づく人はいない。周りがこれだけ活気づいていれば当然の事だろう。
そしてまた入り口のドアが開く。
「いっらっしゃいませ~ぃ!お客様2名様ご来店でぇす!」
満面の笑みで俺は叫ぶ。
「「「いらっしゃいませー!」」」
他の店員も同じように叫び1人が席を案内する。その様子を見ながらキャベツを切る俺に体格のいい渋いオーラの男が近寄ってきた。
「よぉし、シャン!もう上がっていいぞ!おつかれ!」
もう俺が3年間も働いている居酒屋゛ライチ゛の店長であるコルク・ウィーストだ。キレると超怖い。
「はい、店長!お疲れ様です!」
「そぉいや、クロスさんがお前呼んでたぞ。帰りに寄ってやりな。」
「はぁい」
クロス・サテム。俺の育て親であり、現在別居中のくそじじい。また軍に入れだのごたごた言うのだろう。
あぁ~本当楽じゃねぇ。
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