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「ったく、インターホンなったらすぐでなさいよ。下がって良いわよ、ジオ。」
「はい、少佐。」
立ち上る煙から姿を表したのは美人の軍人さんとジオと呼ばれるこちらも軍人の男性。
「黒髪、身長、どじ顔…あなたがシャンクス・B・サテムね。私はイシュワール国軍少佐のエリー・ルージュ。よろしくね。」
書類を見ながらそう言うエリー。うん、まず気になってること全部伝えよう。
「どこの書類にどじ顔って書いてあんだよ!てかドアなんで爆破してんだ!俺のただいまとお帰りの境界線無くしてくれてんじゃねぇぞ、こらぁ!」
言ってやった。心の全てをさらけ出してやったぜ。
「ジオ。」
「了解しました。」
なにか意味深なやりとりだな。
あっ、落ちたパン拾わなきゃ。
『パリーン』
パンを拾おうと腰を曲げた瞬間背後でガラスが割れる音。目の前を見ると煙を上げた銃を持つ男が1人。
「さすがクロスさんの孫と言ったところかしら。ジオの早打ちを避ける事ができる人なんて軍にもそういないのに。改めて着いてきてもらってよろしいかしら、シャンクス君?」
あぁ今俺はパンに命を救われたのかと思うとなんだか無性にパンに愛着を覚えてきた。この問いに承諾するしか道はないとわかった俺は黙って頷く。じじいといいこいつらといい…
神様ってやつは俺を殺す気なの?
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