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「クロスさんに挨拶しに行く?私達は先に済ませたけど」
「いや、いい。」
軍という鳥籠に入れられようとしてるのに最後に会うのがにじじぃなんて正直ごめんだ。
「そう…なら早速初仕事をしてもらうわよ。シャンクス君。」
なぜか手錠を掛けられている俺に拒否権はないようなので何も言わずに窓の外を眺める。
「そんなに不機嫌にならないで。クロスさんから無理やりにでも連れて行けって言われてるのよ。」
あの野郎孫をなんだと思ってやがる。
「ところでなんであんたらじじぃを知ってんだ?」
そんな俺の何気ない一言に呆気に取られたような顔でこちらを見るエリー。
「…クロスと言う名を聞いて首を傾げる軍人はまずいないわよ。何てったってあの人は10年前に現れた魔神をたった1人で倒した軍の英雄だもの。」
魔神と言ったら片手で町を壊せる程の怪物。そんなやつあいてに1人で勝った?妙に化け物じみてるとは思ったけどまさかここまでとは。
「その時の部隊にいたのが私とジオってわけ。クロスさんは私の元上司なの。」
「ふ~ん……」
なんだか頭がチンプンカンプンなので着いたら教えてくれと頼み、俺は深い眠りについた。
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