案外テンプレにはならないらしい

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目を開けると辺り一面、白とも黒とも言えない不思議な空間にいた。 「テンプレかな?」 「案外、平然としておるのだのう。もう1人の方は騒がしいというのに」 俺の前に現れたのは黒髪をショートにしている美人だった。 「十分、驚いてるさ。それであんたは?」 「うぬ、儂はアルターの創造神の片割れ、名はない」 「成る程、コウキの方にもう1人がいるのか」 「冷めた奴じゃのう」 「マニュアル操作でテンション上げれるからいいんだよ」 適当に話しをしつつ気になることを質問することにした。 「俺は勇者なのか?」 「いや勇者はもう1人の方じゃのう」 「やっぱりか、で俺は勇者じゃないのに何でここにいるんだ?」
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