案外テンプレにはならないらしい

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そう言いまた俺の頭に手を置く。 「そんな不安がらんでも今度は痛くないから安心せい」 俺の不安を見抜いたようでそんなことを言って魔力を流してきた。 「本当に何もないんだな。どうなったんだ?」 「うむ、お主の身体能力の上昇に制限をかけたのじゃ」 「具体的には?」 「通常時には普段の1.5倍程度、任意で今扱いこなせるだけの強化がほどこされる」 「大分マシになったな、助かったわ」 正直、制限なかったら歩く災害になりかねんからな。 「では最後にこれを渡そう」 そう言って俺に黒いコートを渡してきた。
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