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季節は高校2年生の春。
俺こと天海 大樹はいつも通り親友の橘 光輝と共に帰宅中だった。
「2人だけで下校って久し振りじゃない?」
「まぁ普段はお前の取り巻きが何人か居るからな」
こいつは超モテる。ルックスはイケメン俳優顔負けだし性格もいい。まあ、勉強はそこまでだが完璧じゃないぶん受けもいい。
更にそれだけではない。こいつは……
「いやだなぁ彼女達はただの友達だって」
鈍感なのだ。どこの携帯小説の王道主人公だって話だ。俺がそんなことを考えていると光輝が慌てた様子で声をかけてきた。
「ねぇ! あそこに何かあるんだけど!」
「んっ?」
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