案外テンプレにはならないらしい

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絶世の美少女。その一言しか出てこなかった。年齢は多分同じ位で腰まで伸ばした銀色ストレートの髪に碧色の瞳が印象深い。 彼女を襲ったであろう魔物はすでに姿を消していてここには俺と彼女しかいなかった。 「大丈夫か?」 魔力の奔流はもう治まっていたので声をかけると彼女はビクッとした様子でおそるおそる返事をした。 「…………あなたは誰?」 「俺の名前はダイキ・アマミ。グラム王国のしがないギルド員だよ」 怖がらないように優しく話しかけると少し緊張が解けたようで自己紹介をしてくれた。 「私はアリス。捨てられたから姓はない。元エクシア帝国のしがない貴族だったよ」 俺の真似をして少し微笑むアリス。不覚にも少しドキッとした。
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