勇者なツレの親友

俺ってもっとはっちゃけるキャラなんだけどな

そして3、4限目の戦闘訓練の授業になった。

「よし全員いるな。1組目はどこがやる？」

「はいはいっ、俺とダイキがやります」

担当のダンさんが聞くと勢い良くカインが手を挙げて言う。周りの連中も俺の実力が気になるのか文句はないようだ。

「分かった。2人共武器を選んで準備につけ」

武器は魔法で加工してある木製の物だ。

俺は右手に槍、左手に剣を持って定位置につく。

「どういうことだ」

片手持ち用の剣を持ったカインが怒気を帯びた声で聞いてくる。

「んっ何のことだ？」

「とぼけんなっ！両手に武器を持ってどう魔法を使う気だ」

ああそういうことか。
この世界では魔法を使うために片手は空けておくのが基本だ。