瑞樹の日常⑦

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そこにいたのは紛れもなく、あの夢でいた自称天使のアフロディーテであった。 「つか、なんでここにいる」 『いや、だって面白いことしてたしー・・・』 「うん、恥ずかしいもんは恥ずかしいの。わかる?」 『はい。わかり・・・ます』 ちょっと大人しくぼそぼそと答えるアフロディーテ。 端からみれば天使というより、お姉ちゃんに怒られる年の近い妹だ。 その背中には綺麗な羽が生えていた。 「まず、なんでこの世界にいるの」 『だって興味あったんだもん!男の子が女の子になったらどんな気持ちになるのか!』 「ほう・・・何故私が元が男の子だってわかるの?」 『そりゃあ女の子にしてあげたんだしわかるもなに・・・ハッ!?』 「そうかぁ、お前が原因かぁ・・・」 『いや!その・・・あの、遊び半分といいますか!決して悪気があったわけじゃな・・』 「その時点で悪気ありまくりだろぉ!!」 と言葉と同じくらいのタイミングで瑞樹の手刀が空を切った。 『いったぁ!か弱い乙女になにすんのよぉ!?』 「あぁん?だれがか弱いってぇ?」 その時の瑞樹の表情はレディースの総長にでも似合うような形相だったであろう。 「ひぃぃぃ!ごめんなさいもうしませんから許してください!」 「じゃあ、早く元に戻せ。」 『それはできない』 「なんで!?」 『いやぁ、遊び半分でやったから戻し方がわかんなくて・・・あはは』 「もう一発、いっとく?」 『いやぁぁ、ごめんなさい頑張って方法見つけますからチョップやめてぇ!』 「もう許してあげなよ瑞樹ー」 「結花、でもな?私このままだと結構困るんですけど?」
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