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そこにいたのは紛れもなく、あの夢でいた自称天使のアフロディーテであった。
「つか、なんでここにいる」
『いや、だって面白いことしてたしー・・・』
「うん、恥ずかしいもんは恥ずかしいの。わかる?」
『はい。わかり・・・ます』
ちょっと大人しくぼそぼそと答えるアフロディーテ。
端からみれば天使というより、お姉ちゃんに怒られる年の近い妹だ。
その背中には綺麗な羽が生えていた。
「まず、なんでこの世界にいるの」
『だって興味あったんだもん!男の子が女の子になったらどんな気持ちになるのか!』
「ほう・・・何故私が元が男の子だってわかるの?」
『そりゃあ女の子にしてあげたんだしわかるもなに・・・ハッ!?』
「そうかぁ、お前が原因かぁ・・・」
『いや!その・・・あの、遊び半分といいますか!決して悪気があったわけじゃな・・』
「その時点で悪気ありまくりだろぉ!!」
と言葉と同じくらいのタイミングで瑞樹の手刀が空を切った。
『いったぁ!か弱い乙女になにすんのよぉ!?』
「あぁん?だれがか弱いってぇ?」
その時の瑞樹の表情はレディースの総長にでも似合うような形相だったであろう。
「ひぃぃぃ!ごめんなさいもうしませんから許してください!」
「じゃあ、早く元に戻せ。」
『それはできない』
「なんで!?」
『いやぁ、遊び半分でやったから戻し方がわかんなくて・・・あはは』
「もう一発、いっとく?」
『いやぁぁ、ごめんなさい頑張って方法見つけますからチョップやめてぇ!』
「もう許してあげなよ瑞樹ー」
「結花、でもな?私このままだと結構困るんですけど?」
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