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「センパ~イ!!徹センパイ!! お昼ご飯、一緒に食べましょうよ~!!」 「・・・」 俺は今とてつもなくイライラしている。 「ねぇ、センパイ!!」 原因はコイツ。 1年後輩で、同じ野球部の杉浦翔(スギウラカケル)だ。 俺の名前は保坂徹(ホサカトオル)。 この春、高2になったばかり。 「一緒に行ってやれよ。徹セ・ン・パイ。」 「聖也・・・」 そして、俺の隣でウザい発言をしている男前は、大久保聖也(オオクボセイヤ)。 一応、俺の親友だ。 「センパイ、早く早く!!」 体験入部初日から、俺に付き纏ってはおかしな事を言ってくる。 「センパイ、今日もカッコイイっすね!!好きです~。」 「俺は嫌だよ。」 冷たくあしらうが・・・ 「そんな所も好きっす。」 「・・・」 何なんだ、コイツは? 男が男に好きとかおかしいだろ。 「勝手に言ってろ。」 相手にするのもバカらしいので、そう言って学食に向かう。 「待ってくださいよぉ、セ~ンパ~イ!!」 何気なく振り返ってみると、そこには満面の笑みで走ってくる翔と苦笑いを浮かべる聖也がいた。 「はぁ・・・ウザい・・・」 俺の受難の日々は始まったばかりだった。
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