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どれ程の時間、そうしていたのだろう・・・
翔に軽く肩を押され、俺は唇を離した。
「ッ・・・ハァ・・///・・・センパイ・・・」
俺は翔の頬にそっと触れた。
「なぁ、翔・・・俺だって、お前のこと分かってる訳じゃねぇよ。でも、それが当たり前だろ。俺は翔じゃないし、翔は俺じゃない。」
翔は黙ったまま頷いた。
「分からないなら聞けば良い。分かってもらいたいなら伝えれば良い。そうやって、お互いを知っていけば良いんだ。俺達は始まったばかりだからな。」
「・・・・・・うんっ!!センパイ、大好きっ!!」
涙を浮かべながら抱き着いてくる翔を、俺はしっかり抱きしめる。
-始まりは今、この場所から・・・
俺にとって、受難から始まった翔との関係。
今、新たに始まる翔との関係。
これが俺達の-
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