恋と気づく時

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ちょっと前までは野球になんの興味もなかった私だったけど、あのケータイ事件以来野球にハマってしまった。 野球っていうより牧田さんかもしれない…… 最近の私の日課は大学に行く前か行った後に牧田選手の練習している所を見ること。 そう…だから今日も見に行く。 …………… えっ!?牧田選手の隣に美人の女の人がいる… もしかして彼女!? 「あのっ!さっき隣にいた女の人って牧田さんの彼女ですか?」 「あぁ、そぉだけど。」 ……、やっぱりそぉだったんだ… って何私がっかりしてんの? ケータイ事件の時はあの人に助けられて心臓の鼓動が止まらなかった… もしかしたら私はあの人のことが好きなんだ… きっとそうだ… 「暗い顔してるけど何かあった?オレ良かったら聞くよ。」 「斉藤選手…。じゃあお言葉に甘えて聞いて貰おっかなぁ。好きな人に彼女がいたんです。しかもその女の人すごく美人なんです…私歯が立たないなぁ……なんて思っちゃって…」 「そんなにネガティブにならなくてもいいんじゃない!?春香ちゃん十分かわいいよ。あと、友達から始めてみたら?」 「そぉですよね!?まずは友達からですよね…」 「春香ちゃんっ!頑張れよ!!オレいつでも相談乗るから。」 この人なんで私の名前知ってるんだろう… 「何で私の名前知ってるんですか?」 「あぁ、昨日竜と飲みに行った時に春香ちゃんの話題が出たから知ってるんさ…でも、変なことは言ってないから安心して。」 へぇ…牧田さん私の話題してくれてるんだぁ… なんか嬉しい… って、私完全に惚れてんじゃん…
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