止まり木

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明るい朝の光でふと目を覚ますと目の前にはふわふわな髪があった そうだ、昨日から氷雨と一緒に住む事になったから… そう思いながら彼を起こさないようにそっと起きる 料理が苦手なのに、食べることが大好きな彼の為に朝ごはんを作ってあげようかな そう考えながら冷蔵庫を開けると昨日買って来た物しか入ってない 「おいおい、どうやって生活してたんだ」 そう一人でつっこんだ いつもは簡単にしか作らない朝ごはんを彼のために作るとなると悩む 冷蔵庫の中身を思い出して思うのはバランスよく彼にご飯を作らないとという事と… いつも頑張り過ぎる彼の休む所になりたいという事 最近は忙しくて休むことを知らないようにみえる 君の止まり木かなと思いながら苦笑する 止まり木ってあのアホの思考が写ったのかなぁ? それでも君の支えになれるなら… そんな事を思う さあて起こしにいきますかっと 「氷雨ー、ひぃー起きろー」 すぅすぅと寝てる君の横で言うと目をこすりながら起きる氷雨 おはようと挨拶をした後にどちらともなく 誘われるように キスをした
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