-出逢い-

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顔を上げたリンを凝視する目は、 まるで、生まれたての赤ん坊を抱きかかえる様な優しいような目にも見えたが、 どこか、人を見下すような 冷たい目も感じられた。 なんとも言えない曖昧な視線をおくるそいつは、黒のパーカーに黒のリュックサック、 手をポケットに突っ込み、 ガムをクチャクチャと噛んでいる どこかいけ好かない奴だった。 リン「………だれ?」 リンは少し冷たい声で呼びかける。 ???「それはこっちのセリフッスよ。なんか入ってきたと思ったら、椅子に座ってねるなんて。」 どうやらこの女は、 リンが入る前から屋上にいた 言わば先客であり、 リンが気づいてなかった、だけであった。
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