-出逢い-

4/10
前へ
/18ページ
次へ
リン「ボクは、リン!一年生だよ♪」 そういうと、リンは立ち上がる。 その姿は、 見合った親と子ほどの身長差が見てとれた。 そして、リンを見上げる女は 「ネズミ」と名乗った。 ネズミ「なんだ、一年か。にしても、デカいな(笑)」 リン「ボク、背が高いのが取り柄なんで♪」 と、リンが自慢そうに胸をはる。 しかし、ネズミは冷たくこう吐き捨てた。 ネズミ「ハハハ♪デクノボーの間違いだろ?(笑)」 リンは、拳を強く握りしめた。 リン「デクノボー?ボクがデクノボーなんて、どこ見ていってんだよ?」 悔しかった。 デクノボーと呼ばれるのが、リンは一番嫌いだった。 どこか、自分はいらないと言われてるようで、 嫌いだった。 ホントにいけ好かない奴だ。 そう思ったリンは、ネズミを睨みつけた。 そんな気も知らず、ネズミはまだ吐き捨てる。 ネズミ「いかにも、弱そうなしゃべり方してるじゃん(笑)なんか、威圧感がないって言うか(笑)」 これにはリンは激怒した。 そして、胸ぐらを掴み引き寄せる。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

37人が本棚に入れています
本棚に追加