37人が本棚に入れています
本棚に追加
バード「ねぇ、私と手を組もうよ♪」
そう言って、手を差し伸べる。
リンは少し動揺しながら問いただした。
リン「手を組む………って?」
バード「テッペン、狙ってるんでしょ?」
小さな女の子は、不気味ににやける。
確かにテッペンを狙ってるリンにとって、
この話はおいしい話だった。
バード「私とアナタなら、テッペン狙えるよ…♪」
バードがそそのかす。
リン「随分な自信だね。証拠は?」
リンはなぜかやけに冷静になれた。
バードには、何か考えがあるのか。
リンにはわからないが、バードがそこまで言う自信がどこからくるのか、
知りたかった。
バード「証拠なんてないよ♪でも、さっきの君のパンチを見てたら
なんだかそんな気がしたんだ♪」
バードに考えなどなかった。
ただのバードの直感だった。
しかし、リンはなぜかバードに惹かれた。
リンの直感は昔から冴えていて、
くじ引きでもハズレなど、指で数えるほどしかなかった。
リンの直感と、バードの直感がお互いに冴え渡った。
リンはなにもいわず、バードと握手を交わした。
バードは不適な笑みを浮かべながら、ニコニコし始めた。
バード「よろしくね♪リンちゃん♪」
といって、バードは去っていった。
リン「なんで、私の名前を知ってるんだろ……?」
リンは再び、恐怖を覚えた。
リン「今日はなんだか、ついてないな~。」
そんなことを言いながら、またリンは歩きだした。
この出来事が学園史上に
名を残す事件になりえる遠因になったとか。
最初のコメントを投稿しよう!