-プロローグ-

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…………時は流れた。 この学校で見る桜も、もう何度目だろうか。 屋上でただ一人、素っ気なく遠くを見つめる少女は時の流れの早さを実感していた。 前田敦子が暴行事件で捕まってから、早一年。 三年生になり、学校を背負う器を求められる存在のなった松井珠理奈、またの名をセンターは、 そんな素振りも見せず、ただ周りを威圧しながら過ごしてきた。 これから起こる出来事は、センターどころか、まだ誰にも予想できないものであった。
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