-新生ラッパッパ-

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七輪がなくなり、ホルモンの臭いも消えてチームホルモンがいなくなったラッパッパの部室は、 実に殺風景で、少し寒さも感じた。 センター「静かになったな……」 センターは、少し寂しそうにぼやき窓から外を見ていた。 ネズミ「歴代ラッパッパと比べると、やっぱりあっしらって人望が薄いよな……。」 センター「俺たちは、歴代と違う。今を生きるんだ。昔に囚われすぎじゃないか?」 ………しばらく沈黙が続く。 ネズミ「やっぱり、2人じゃ出来るもんも出来ねぇよ!」 ネズミが珍しく怒鳴る。 確かにラッパッパの人望は薄いが、こればかりはどうにもならなかった。 そこら辺の連中を集めて、ラッパッパに入れるなんて中途半端な行動は、 センターとネズミには許されなかった。 と、次の瞬間 ドンドンドンッ! と、ドアを大きく叩く音がした。 センターとネズミが身構え、ドアの向こうに意識を集中させる。 ゆっくりとドアノブが回り、二人は息を飲んだ。
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