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ふと二人の青年が脳裏に浮かぶ。
キラ・ヤマト、アスラン・ザラ──
かつて対立し、殺しあった相手だ。
……いや、あの二人に殺しあっていた感覚は無かったのだろう。
あの二人は、ただただ平和を願い、求め戦っていた。
キラさんやアスランは今でもそれぞれの場所で同じ運命を願いながらそれぞれ出来る事をしている。
キラさんは人間の悲しみを知っていて、それを慰めるための思いがある。
アスランは戦争の悲しみを知っていて、それを止めるための力がある。
俺は自分の悲しみしか知らないでいて、ただ敵を倒すという衝動に駆られ戦ってきていた。
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