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「GやVは近くにいないな?」
「ああ、いないぜ! お前ら、早く村ン中へ!」
「お、おうっ!」
GとV――幽霊と吸血鬼のことか? 狐とゴリラは、周囲をくまなく点検するかのように何度も何度も入り口の見回すと、俺たちに対し、早々とネレイドの村の中へ入るようにと指示をする。
さて、中に入ろう。
なんだかんだと空腹感を覚えるし――。
ネレイドの村の中には、俺たちと同様、AZ社の新作ゲームのテストプレイヤーだって自称する連中が多数――。
「ん、冒険者の集会場? ここに入ってみようぜ」
「うん、ここで〝この世界〟についての知識を得ておくことをオススメするよ。それにキミたちに語っておかなくちゃいけないこともある」
そう言って一足先にアレクサンドルは、『冒険者の集会場』と書かれた看板が屋根の上に見受けられるログハウス風の店の中に駆け込む。
とりあえず、追いかけてみよう。
この世界の知識を得るためにも――。
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