第一話 欲望の世界4

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「ふう、怖い豹や虎がいるけど、ここならくつろげるね」  豹や虎の視線が気になるけど、ここならくつろげるかもしれない。 「さて、なにか注文しよう。今回だけはボクのおごりだよ」  とりあえず、俺たちは店の一番奥のテーブルへと移動する。  んで、今回だけおごりだよ、と言ってアレクサンドルは、ひょいとテーブルの上に飛び乗ると、そこに置いてあるメニュー表を開く。  余談だけど、店のオススメは品は、マスター特製のカクテルらしいね。 「おい、お前ら!」 「「「ギョッ!!」」」  うあ、気づけば、俺たちがいる店の一番奥のテーブルに前足を乗せた状態で豹が!  う、うお、豹だけじゃない! 骨つき肉を口にくわえた虎が歩み寄ってくる! 「んん、コイツらからMTのニオイがする!」  わああ、白い狼を筆頭とした数頭の狼が、俺たちを包囲するように――。 「ヤ、ヤバい雰囲気だ!」  ま、まさか、俺たちを獲物として見ているのか!?
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