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「耳が尖がっている!」
エイラという名前のウエイトレスさんは外見はこそ人間だけど、左右の耳は大きくビンと尖がっている。
ついでに、髪の色は金色だが、双眸は真紅、年は二十歳かそこらだけど、十代半ばくらいにしか見えない童顔なのがイイかぁ――う、俺ってロリコンだな。
それはともかく。
「エルフ族っぽい姿だ」
「エルフ族? ん~<テラニアン>は土着民である私たちのことをそう呼びますねえ」
ふむ、<テラニアン>――要するに、俺たちはエイラのような土着民的なことをエルフって呼んでいるようだ。
「さ、ここからが本題だ。そして〝地球〟からやって来た――その意味を語る前にひとつ言っておく! ここはゲームの世界なんかじゃない! 目の前に映るものすべてが真実だ」
そう語る先生と目が合うと、突然とばかりに身体が弛緩し、動けなくなるのは何故だ!?
百獣の王たるライオンの眼差しは、身体を弛緩させる作用するとでも――。
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