たった二人の特捜本部

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サイトを閉じ終えた後、デカ部屋にやって来た係長にチラシの件の報告した。 いつもの鼻笑いを頂戴し、デカ部屋を出て、生活安全課へ向かう。 そこで、筒井の姿を見つけ「なかまのかい」について聞いてみた。 「ああ、あの優等生の仲良しクラブかいな、わしらには一生関わりの無い連中や」 「優等生?あの学校で優等ゆうたらよっぽどやな」 口から出た飴の軸を左右に振りながら言った筒井の言葉に壬生は思わずそうおうじた。 「そうや、成績、素行、体力、全てに優れた生徒しか参加でけへん言う話しや、オマケに家柄や容姿まで選考の対象になるらしいでぇ、何処が「なかまのかい」やねん、まるでナチスの親衛隊、SSやないか、」 最後のセリフに、壬生の全神経がざわめいた。 SS、ナチスの親衛隊、連続飼い犬殺害の犯人像と被る存在が突然ここで姿を現した。 おおきにの一言を残して生活安全課を飛び出す。 廊下を走る様に歩きながら懐から携帯を取り出した。メモリーから紫苑のアドレスを呼び出し、メールを一通打った。 「お前の話しに乗る事にした」 一階のロビーの応接で返答を待つ、間もなくそれは来た。 「今晩、私の家に来て、晩御飯ご馳走するわ」
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