第二の扉 ―暴食―

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それからしばらくしてからだった。 僕はやっと仕事にありつくことが出来た。 街工場の、下働き。 貰えるお金はほんの僅かだけれど、僕は自分でお金を稼ぐことが出来るようになったんだ。 「やったじゃない!」 「ありがとう、ミリィ!」 僕たちは手を取って喜びあった。 いつか、二人で誰かを救えるようになるんだ。そう、堅く誓った。 けれど、その頃から、ミリィの体調がすぐれなくなった。 咳が止まらず、たまに出る熱に浮かされ、やがて頻繁に倒れるようになった。 ミリィは大丈夫と笑っていたけれど、だんだんとその頻度は増していって、遂にはベッドに寝たきりになってしまった。 やがてシスターがお医者様を呼んでくれた。 そして診断されたのは、流行病。 あぁ、罰が当たったんだ。 僕はそのとき、そう思った。
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