幕間

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神父はまた教会に戻っていた。 相変わらず慣れない感覚に戸惑う。 「彼らは盗みという罪を犯しました」 純白の男はが言う。 男が次の言葉を紡ぐまでもなく、神父は考えていた。 確かに少年は罪を犯した。 それは色欲の少女とは違う、事実たる罪。 しかし、どうだろうか。 彼らはまだ幼く、その心は慈愛に満ちている。 その彼らに暴食の大罪を背負わせるには不釣り合いだと感じた。 神父は仮面をつけた少年たちに言葉をかけた。 「確かに、罪を犯してしまったことに変わりありません。 …けれど、それを悔い改めるならば、あなた達は十分赦されて然るべきでしょう。 あなた方の慈愛の心に、神も許しを与えて下さるでしょう」 「では貴方は彼らの罪を赦すと」 男の問いに、神父は頷いた。 「良いでしょう、今ここに、二つ目の罪も赦された!」 男はまた仰々しくそう告げる。 「さあ、次の罪を…」
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