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次に神父が選んだ扉の前には、前の二つとは違い、豪華なドレスを身に纏った少女が、やはり仮面をつけて立っていた。
―強欲―
扉にはそう刻んである。
なるほど、少女の身につけているものは装飾品から全て贅の限りを尽くしたものに見て取れた。
「けれど、それが貴女の全てではないでしょう」
神父は過去の扉での体験から、そう考えた。
仮面の少女はやはり何も言わない。
どのみち、開けば分かることなのだ。
そして神父は三つ目の罪を開く。
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