転校生

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「自己紹介をしてくれ」    転入生の自己紹介が始まる。 「はじめまして、この度、この学園に転入する事になりました、アリス・F・フェレディスです。よろしくお願いします。」    教室内は動物園みたいに騒がしくなった。 「留学か?」「いや、国際交流の一環だろ」「かわいいなぁ」などと騒ぐ?人も居れば、ナンパじみた行動に出て、担任に注意される馬鹿な者も居た。 「よし、自己紹介はここまでだ。席は水道橋の隣だ」 「わかりました」  アリスは和也の隣の席に座る。 「よろしくね、和也さん」  アリスは和也の方を向き、笑顔で挨拶をする。和也は頬を赤くし、時乃は嫉妬オーラを醸し出す。 「和也、サポートを頼むぞ!くれぐれも、アリスに変な事をするなよ!」 「な、なんだよ!」  教室内に笑いが起きる。 「ホームルームは以上だ!」  担任が教室から出ると、アリスの周りに生徒が集まり、質問攻めが始まる。アリスは戸惑いながらも笑顔を絶やさなかった。 「なに見取れてるのよ、馬鹿変態」 「馬鹿ってなんだよ、それに変態は余計だ」  二人の会話は少なく、直ぐに授業開始のチャイムが鳴ってしまった。
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