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時は進み、昼休みになった。
「あ、あの……アリスさん、一緒にお昼食べませんか?」
和也がアリスを昼食に誘った。
「ありがとうございます。お気持ちは嬉しいですが、少し用事がありまして……すみません…」
アリスは丁寧に断った。和也は少し戸惑いながらも、用事なら仕方ないねと声をかけた。
「また、明日お願いしますね」
アリスは和也に微笑みながら、教室を離れた。
(アリスさんの笑顔、綺麗だな…)と物思いにふけていると頭に強烈な衝撃が加わった。
「何だ?!………って時乃……?」
和也の後ろにはニコニコしている時乃がいた。だが、その表情はどこかぎこちなかった。
「あんたね……、なに鼻の下伸ばしてるのよ……」
へっ?と思った瞬間だった。
あごに強烈なアッパーを食らったせいで視界が一瞬にして暗くなった……と言うか、外から見れば天井に頭だけが突き刺さった状態だった。
まさに、逆バージョンの「犬●家の一族」となった。和也はそのまま気を失った。
「もう知らないっ!」
時乃は自分の席に戻り、お冠状態でお昼を取った。
そのころ……
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