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アリスは学園の屋上に居た。しかも1人ではなくもう1人居た。
しかも、何かしゃべってるみたいだった。
「この世界の状況はどうですか?」
「いたって平和ね、これと言った事はないわ」
「分かりました。お気をつけてくださいね、いつ攻めてくるか分からないんですから…」
「そちらもね、カレン」
「では……」
カレンという人物はどこかに消えていった。
(ふう……、平和な日々はいつまで続くのかしらね?)と、考えながら空を見上げる。相変わらず心地よい風が吹き、腰の丈まである髪が靡く。
「風が気持ちいいわね……。そうだった…」
ふと、お昼を取ってない事に気づき、制服のポケットからパンを取り出してかじる。
2口目をかじろうとしたときに予鈴が鳴った。
「もう、そんな時間なの?!」
あわててパンをしまい、教室へ急いだ。
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