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アリカはその人を担ぎ、そのまま店に戻っていく。
「ヒカル! ちょっとこいつ頼む!」
「店長ぉ!」
アカリは店長のいる部屋に一直線に向かう。
「店長!」
「なんだよ。騒がしいな」
「外で人が倒れてた」
「はぁ? ・・・わかった。とりあえずお前はいつでも救急車呼べるようにしとけ」
「ああ」
店長は部屋から出て、ヒカルの元に向かった。
アカリは携帯を片手に店長の後を追う。
「ヒカル! アカリが連れ込んだ人ってのはどこだ?」
「人? アカリ様が連れ込んだ人ならいませんが」
「はぁ?」
「何言ってんだよヒカル! さっき俺が担いできただろう?」
「あ~、彼女は人間ではありませんよ」
「はぁ!?」
ヒカルの発言に一瞬固まってしまうアカリ。
今の時代、人とアンドロイドの区別がつかない人間なんていない。
人とアンドロイドを間違えるようなやつは眼科に行った方がいいレベルだ。
「お前・・・まさか人とアンドロイドを間違えたなんて言うなよな?」
「・・・・・・・・」
アカリは何も言い返せないまま黙っている。
「マスター。仕方ありませんよ。私も最初は人と思いましたから」
「どうゆう事だ?」
ヒカルの発言にアカリハすぐにそう言った。
「マスター、アカリ様。あそこに寝かせてあります。どうぞご覧になってはいかがですか?」
ヒカルに言われるがまま、アカリと店長はアンドロイドの元に歩みを進める。
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