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アオラはちぇるもにせがまれて絵本を読んでいた。
周りにはリュラを含め数名の生徒
リュラは木に寄り掛かり本を読みながらも、耳に入ってくる絵本の内容を聞き、ある予感がした。
「ちぇる、おばけのてんぷらがたべたい!」
やはり、予感は的中した。
周りは驚いた顔をしたが、きらきらと明るい笑顔を向けられては断ることもできず、何より子供の夢を壊すようなことなどできるはずもない
皆は立ち上がり、待ってて、とちぇるもに告げ調理室へと急いだ。
そうなれば必然的にちぇるもの相手はリュラがすることに。
「パパ!」
満面の笑顔でリュラの元へ駆け寄ってくる
「おばけのてんぷらってどんなあじがするのかな?」
「……さぁな…」
「はやくたべたいー♪」
「今作りに行ったばかりだ。我慢しろ」
「うん!」
元気よく返事をし、リュラの隣で一人きゃっきゃっと遊び始めたちぇるも
リュラは思う
あいつらは『天ぷらの衣』だけを本当に食わす気なのか?
調理室で悩んでいる彼らよりも先に答えに辿り着いていたようだ
そうしてこうして、彼らは『おばけの形をした天ぷら』を作ってちぇるもに持ってきた
彼らは言った
"中身のおばけは逃げちゃった"
それからちぇるもは、美味しくおばけの天ぷらを食べた
fin
やっちまった(爆
召されてきます
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