戻らない声

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しばらく静養するようにと凛先生からの指示で部屋で大人しくしているアオラ 特に何をするわけでもなく、ただソファーに座ってボーッとしている 時々、皆が遊びに来て、賑やかな日もあるけれど 失った『声』はもう二度と戻らない 自分の『声』で『音』を『奏でる』ことも『歌』を『紡ぐ』こともできない 大好きだった『音楽』はあの日、失った 体の一部だった『歌』はあの日、失った 『アオラ』はあの日、『愛音楽』と同じように『死んだ』 今ここにいる自分はただの『人間』 何もできない『人間』 『音』の無い世界がこんなにも辛いなんて 『歌』の無い世界がこんなにも残酷だなんて
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