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ふと耳に何かが聴こえた。窓を開けて耳を澄ませばそれは学園の音楽室から聴こえてくる『歌』
皆の歌声が優しくて心地好くて
酷く残酷で
頬に伝う涙は止まることなく溢れて、失った声でアオラは言葉を紡いだ
"私も歌いたい"
叶うことのない儚い願いは涙と共に床へとこぼれ落ち
そして
『アオラ』は学園から消えた
fin
……もう何も言うまい(;ω;)
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