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硝煙と血の海と悲鳴と
大臣派の人間たちとの戦で殺るか殺られるかの命の奪い合い
女も子供も関係ない
それぞれに傷を負いながらも命を落とした者などいない。通信機が壊れた今、急いで女子たちの方へ戻った。
幸いにも女子の方も全員無事だった
それからすぐに硲の援軍も来て暗かった表情が少し明るくなった
女子は救護に男子は再び戦闘へ向かった
アオラへ切り掛かろうとした者をリュラが両断する
「ありがとう、フェアル」
「……」
しきりに辺りを見回すリュラ
「…?フェアル?」
「……エレクっ一緒に来いっ」
「リュラにぃ?」
「アオラ、お前もだ。蛇っヴィアトっここはお前たちに任せるっ」
「ちょっフェアルっ急に何を…」
アオラもキャルも、そして急に名指しされた行方とヴィアト含めた全員が突然のリュラの発言に驚いた
「…な、何かよくわかんねぇけど任せろ」
「気をつけろよっリュラっ」
「行くぞ」
「ちょ、待ってよリュラにぃ」
「フェアル」
アオラとキャルはリュラの後を追った
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