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僕は爽と言う名前です。
勿論本名。
なのに……なのに……!!
「残飯」
「背後霊」
………酷いよね。翠なんか残飯が本名だと思ってるし。泣きたいよ、いやマジで。
本名で呼んでくれる人なんていないんじゃないかってくらい呼ばれた記憶が……ない…かも……
「まてごらぁああっ残飯っっ!!」
「背後霊、邪魔だ」
今日もこんな感じ。まぁ慣れたけどね
「爽くん?」
澄んだ綺麗な声、ああ彼女は普通に名前を呼んでくれるんだよね。なんだか新鮮だ
「どうかしたの?」
「ううん、何でもない」
それならいいけど、とふわりと笑う。それにつられて僕も笑った
「おい」
「わぁああっ」
せっかく和んでたのに気配消して声かけないでよ!びっくりするじゃんっ
「…?なんだ」
「な、なんでもないよ…それより何か用?リュラくん」
そういえばリュラくんはあまり人の名前呼ばないね。自分から話かけること自体珍しいから、これはこれでなんだか妙に緊張するよ
「……今すぐ逃げた方がいいと思うが」
「あ…」
「え?」
リュラくんが指指す方には鈴音くんが鎌を携えてどす黒いオーラで獲物を見つけた目で僕を睨んでいる
「……早く言ってぇええええええっ!!!」
僕はすぐに逃げるけど鈴音くんは勿論追いかけてくる。笑いながら。
「……フェアル…」
「いつものことだろ」
今日も僕の絶叫が響き渡りました☆
fin
………すんませんっしたぁあああっ
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