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「えーっとね…じゃあ質問!」
「またか」
相変わらず抑揚のない声。でも以前よりはトゲがなくなっていて、他の皆も声をかけるようになった
「先ずは~………好きな色は?」
「…………………黒?」
「何で疑問形なんだよ」
「考えたことないからな」
リュラくんて普段何考えてんだろ…
「え…えと…次!好きな場所は?」
「静かな所ならどこでも」
「ああ、好きそう」
リュラくん自身が静かな人だからね、そう言ったらリュラくんはそうか、と一瞬笑ったように見えた
「…じゃあ次!嫌いなものは?」
「大臣派の連中」
はい、即答でした☆
「翠…」
「ごめん…」
ゆっくんも呆れ顔。わかっていたのに何質問してるんだろ…
「……あとは…綺麗なもの」
ぽつりと言った。思わずゆっくんと顔を見合わせた
「…綺麗な…もの…?それが嫌いなの?」
「…そうだな…」
伏し目がちに視線を床に落とした
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