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振り下ろされた鎌を刀で受け止め、薙ぎ払い距離を取った
「…お前が悪いんだ…俺の物なのに…俺の物なのに……楽しそうに話なんかしてさ…お前は誰ともつるまない、一匹狼だから。……そう思って放っておいたのに……あぁ…ああ…俺が馬鹿だった…危険な芽は早く摘んでおくべきだったのに……」
「………そんなに嫌なら首輪でも付けて部屋で飼えばいいだろう、お前の物なら。」
残酷な言葉を鈴音に投げる。その言葉を聞いた鈴音は歓喜した
「あはっあははははははっすごいすごいっ君はすごいよっそうだよ、君の言う通りじゃないかっ」
楽しそうに、狂った笑顔を浮かべながら、愛おしい彼を想う
「君は良い人だ、そうだよ、首輪を付ければいいんだ!なんでこんな簡単な事に気づかなかったんだろう」
うっとりと、鈴音は恍惚の表情。
「……」
「そうと決まれば遊んでる場合じゃないね、首輪を買いにいかなくちゃ」
鈴音の瞳には最早リュラの姿が写っておらず、血まみれの自分も気にせず、嬉しそうにはしゃぎながら姿を消した
「………狂った者の末路など…たかが知れている…」
誰に言うわけでもなく、一人呟いたその言葉はなまるい風によってかき消された
ふらつく体に鞭打ち、自室へと帰っていった
fin
やりすぎましたぁあああっ(ジャンピング土下座っ
ごめんなさいっ
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