The prologue starts.

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端正な顔立ちにすらっと高い身長はあの木村拓哉を彷彿させるかの様な 「聞いてるの!?」 彼女は俺の小学校時代の友達でもありこの文化委員の委員長でもある巫紀(カンナギカナメ)だ。 「ねぇってば、傘くん!!」 「ん?どうした?」 急に紀の怒鳴り声が聞こえたので、少しばかり怯んでしまったが気を取り直しそう答えた。 「さっきから何を独りでブツブツ言っているの?」 「まさか声に出てた!?」 周囲を見回すとそこには哀れむような鋭い視線を向ける文化委員の面々の姿があった。 センチメンタル故に、その視線は僕の硝子のハートの奥深くへと突き刺さった。
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