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気を取り直し僕は教卓の前に立ち、文化委員の面々に今年の文化発表会のプログラムに新たに取り入れる出し物について意見を挙げるようにと促す。
幾つかいいアイデアは挙がったのだが、発表する者達の表情にぎこちなさが浮かんでいるのが一目瞭然だった為、その度僕の心が痛むのがわかった。
そんな困難もありながら、無事に文化発表会のプログラムがまとまり文化委員の活動は終焉を迎える。
そして僕は、紀と共に家路についた。
「傘くん、ほんと、なんて言うか…き、気の毒だったわね」
「あぁ、なんであんな恥ずかしい事声に出していたんだろう」
ホントに。
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