その4…長戸小白

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ぱっ、と笑顔が零れた。 「あれ? いっくん!?」 「かぐや!迎えに来たぞ!」 いっくんと呼ばれた少年…長戸小白は待ちわびた者の登場に、その場を駆け出した。 「どうしたの!?びっくりした~!」 「ははっ! たまにはオレが護衛せねばと思ってな。いつもあの三人と一緒なのも飽きるだろ?」 「ふふっ。ありがとう」 なんていうのは嘘。 本当は誰よりも自分が傍に居たい。 だが、この小さな躯では足手まといになるだけだ。 ――――悔しい
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