その4…長戸小白

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「じゃあ、帰ろうか?」 にっこりと笑い、少年の前に手を差し出した。 「………………」 「…………ん?」 「かぐや…その…オレはこう見えて、けっこう歳を重ねているので…その…」 「あっ!! ご、ごめん!!つい…」 「いや……」 モゴモゴと口ごもるふたり。 「あれ~? かぐや、弟なんかいたんだ~?」 ふと遠くから、同級生らしい者が声をかけた。 …おとうと まあ、今の姿なら仕方の無い事だ。
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